結婚を機に転職を考えている男性の中には、「結婚するなら今の仕事を続けていていいのか」「転職するなら結婚前と結婚後のどちらがいいのか」と迷っている人もいると思います。
結論からいうと、男性が結婚を機に転職すること自体は問題ありません。
ただし、「結婚するから転職する」と決めるのではなく、結婚後の生活を考えたときに、今の仕事の何を変えたいのかをパートナーと整理してから判断することが大切です。
私は妻と婚約した後に転職活動を開始し、結婚後に実際に転職しました。
もちろん、これがすべての人にとってベストなタイミングというわけではありません。住む場所や仕事、結婚式、引っ越しなどの予定によって、動きやすいタイミングは変わります。
この記事では、結婚を機に転職を考える男性に向けて、転職した方がよいケースと急いで転職しなくてもよいケース、結婚前・結婚後のタイミング、パートナーと決めておきたい転職条件を、私自身の経験も交えながら解説します。
「結婚するから転職した方がいいのかな?」と迷っている人が、自分たちに合ったタイミングと条件を決める参考になれば幸いです。
男性が結婚を機に転職するのはあり?まず「何を変えたいか」を考える

結婚を機に転職すること自体は、問題ありません。
ただし、「結婚するから転職する」のではなく、結婚後の生活を考えたときに今の仕事の何を変えたいのかを明確にすることが大切です。
例えば、結婚後に一緒に住む場所が決まることで、今の勤務地では通勤が難しくなることがあります。
また、転勤が多い会社であれば、パートナーの仕事との両立が難しくなるかもしれません。
他にも、
- 今後の生活を考えると年収や昇給が不安
- 残業が多く、2人で過ごす時間を確保しにくい
- 休日が合わず、一緒に過ごせる時間が少ない
- 転勤の可能性が高く、生活拠点を決めにくい
- パートナーの仕事を続けるために勤務地を見直したい
- 将来的に子どもを考えると、今の働き方では難しいと感じる
など、結婚をきっかけに今まで気にならなかった仕事の条件が問題になることもあります。
「結婚したから転職しないといけない」と考えるのではなく、
結婚によって生活がどう変わるのか
↓
その生活に対して今の仕事の何が合わないのか
↓
転職によって何を変えたいのか
という順番で考えてみてください。
例えば、
「結婚するから転職する」
ではなく、
「結婚後は一緒に暮らしたい。しかし現在の仕事は転勤の可能性が高いので、勤務地を限定できる会社へ転職したい」
というところまで具体化できれば、転職先を選ぶ基準も分かりやすくなります。
結婚を機に転職を検討した方がよいケース
結婚をきっかけに現在の仕事と生活条件が明確に合わなくなる場合は、転職を検討する理由になります。
例えば、
- 結婚後の居住地から現在の会社へ通勤するのが難しい
- 頻繁な転勤がパートナーの仕事や2人の生活に大きく影響する
- 現在の残業時間や休日では、2人が希望する生活を続けにくい
- 現在の収入や今後の昇給見込みでは、想定している家計と合わない
- 結婚後も共働きを続けるために、勤務地や勤務時間を見直す必要がある
このように、結婚によって具体的な問題が見えている場合は、転職によって解決できるかを考える価値があります。
急いで転職しなくてもよいケース
一方で、結婚するからといって必ず転職する必要はありません。
現在の仕事が結婚後の生活条件に合っているのであれば、そのまま続けることも十分に選択肢です。
例えば、
- 現在の勤務地から結婚後の住居へ無理なく通勤できる
- 転勤や残業、休日について大きな不満がない
- 現在の収入で2人が考えている生活を続けられる
- 「結婚したら転職するもの」と何となく考えているだけで、転職目的が決まっていない
- 引っ越しや結婚式の準備などが重なり、今すぐ転職活動まで行う必要がない
という場合は、無理に転職を急ぐ必要はないでしょう。
転職には、新しい職場での人間関係や仕事内容、通勤時間など、実際に働いてみないと分からない部分もあります。
今の仕事に大きな問題がないのであれば、まずは結婚後の生活条件を2人で整理し、その条件と現在の職場を比較してから判断しても遅くありません。
重要なのは、「結婚する男性は転職した方がよい」と一律に考えないことです。
夫婦によって、収入、勤務地、働き方、家事や今後のキャリアの優先順位は違います。結婚後にどのような生活をしたいのかを考え、その生活と今の仕事が合っているかを確認してみてください。
結婚前と結婚後、転職するならどちら?「何を先に決めるか」で判断する
結婚を機に転職を考えると、「結婚前に転職した方がいいのか、それとも結婚後でもいいのか」と迷うと思います。
私も婚約後に転職活動を始めたため、このタイミングについては考えました。
結論としては、結婚前と結婚後のどちらが正解とは一概に言えません。
住む場所や仕事の条件がすでに決まっているのか、それとも結婚後の生活を始めてから決めたいのかによって、動きやすいタイミングは変わります。
まずは、次のように考えると整理しやすいです。
| 結婚前から転職活動を進めやすいケース | 結婚後に転職を考えてもよいケース |
|---|---|
| 今の勤務地や転勤が結婚後の生活に明確に合わない | 現在の仕事に急いで辞めるほどの問題がない |
| 結婚後に住む場所がすでに決まっている | 住む場所を決めてから求人を探したい |
| 年収・残業・休日など、変えたい条件が明確 | 転職によって何を変えたいかまだ決まっていない |
| 結婚後に引っ越しや結婚式などが重なり、転職活動の時間を取りにくい | 結婚準備と転職活動を同時に進めたくない |
この表は「この条件なら必ず結婚前」というものではありません。
大切なのは、結婚と転職のどちらを先にするかではなく、転職先を選ぶために何を先に決める必要があるかです。
結婚前に転職活動を進めやすいケース
結婚前の段階ですでに、
- 結婚後に住む地域が決まっている
- 現在の会社では通勤できない
- 転勤が多く、パートナーとの生活拠点を維持しにくい
- 残業や休日など、結婚後に変えたい条件がはっきりしている
という場合は、結婚前から転職活動を始めると求人を探しやすくなります。
また、入籍後に引っ越しや結婚式などが重なる予定であれば、その前から求人を確認しておく方法もあります。
ただし、結婚前に転職を終わらせること自体を目的にしないでください。
焦って条件の合わない会社へ転職してしまっては、結婚後の生活を良くするために転職した意味が薄れてしまいます。
結婚後に転職しても問題ないケース
一方で、現在の仕事に大きな問題がないのであれば、結婚後に転職を考えても遅いわけではありません。
例えば、
- 結婚後に住む場所を2人で決めてから求人を探したい
- 実際に一緒に生活してから、必要な収入や通勤時間を考えたい
- 結婚式や引っ越しの準備を優先したい
- 今の会社を続けながら、条件に合う求人があるか確認したい
という場合は、急いで結婚前に転職する必要はありません。
結婚後の生活を始めることで、
「思ったより通勤時間が負担になる」
「休日を合わせたい」
「この年収なら問題なく生活できそう」
など、転職条件が具体的になることもあります。
今の仕事を続けながら生活条件を整理し、必要になったタイミングで転職活動を始める方法もあります。
「結婚前・後」だけでなく、婚約・入籍・引っ越し・結婚式を分けて考える
「結婚前に転職するか、結婚後に転職するか」と考えると、判断が難しくなることがあります。
なぜなら、結婚には、
- 婚約
- 同居
- 引っ越し
- 入籍
- 結婚式
など、いくつかのイベントがあるからです。
すべてを同じ時期に行う人もいれば、婚約してからしばらく後に入籍したり、入籍後に結婚式を行ったりする人もいます。
そのため、「結婚の前か後か」ではなく、「転職活動や入社時期と、どのイベントが重なるのか」を考える方が現実的です。
例えば、転職活動と結婚式の準備、新しい職場への入社、引っ越しがすべて同じ時期に重なると、負担が大きくなります。
逆に、婚約後から求人を確認し、入籍後に条件の合う会社へ転職するという進め方もできます。
私は婚約後に転職活動を始め、結婚後に転職した
私は妻と婚約した後に転職活動を開始し、結婚後に実際に転職しました。
つまり、私の場合は「結婚前に転職を終わらせる」「結婚してから転職活動を始める」のどちらでもなく、婚約後から転職活動を始め、結婚後に新しい会社へ入社するという流れでした。
当時は新型コロナウイルスの影響で仕事が減少しており、今後も現在の働き方を続けていけるのか不安を感じていました。
そこで、結婚することだけを理由に転職したのではなく、今後の生活や自分のキャリアを考え、技術者派遣から自社で設計を行う製造メーカーへの転職を決めました。
転職活動は働きながら行っています。
結婚前後は、引っ越しや新生活などでお金が必要になる可能性もあります。
そのため、特別な事情がなければ、まず現在の仕事を続けながら求人を探し、実際の仕事内容や給与などの条件を確認してから退職を判断する方が進めやすいと私は思います。
結婚後の転職でも基本給は上がった
結婚後に転職すると、「収入が下がって生活が苦しくなるのでは?」と不安になる人もいると思います。
私の場合は、転職前後で基本給が次のように変わりました。
- 転職前の基本給:185,760円
- 転職後の基本給:230,000円
- 月44,240円アップ(年換算で約53万円アップ)
転職前は基本給だけでは生活が大変で、手当分でなんとかしていた記憶があります。
また、新型コロナウイルスの影響で仕事がほとんどなく、残業も少ない状態でした。
転職後は研修期間で工場勤務をしていました。
少し残業はありましたが、基本的には定時退社でした。
基本給が上がったことで、以前より手取りにも余裕が出て生活が楽になったと感じています。
ただし、私が年収アップできたからといって、結婚後に転職すれば誰でも収入が上がるわけではありません。
勤務地や休日、残業時間を優先した結果、年収が下がる求人を選ぶ場合もあります。
結婚前後の転職では、本人の年収だけを見るのではなく、パートナーの収入や住居費、通勤時間なども含めて、2人の生活全体で判断することが大切です。
転職前にパートナーと決めておきたい条件

結婚を機に転職する場合は、自分だけで転職先の条件を決めるのではなく、パートナーと今後の生活について話し合っておくことが大切です。
ただ、「転職してもいい?」と確認するだけでは、実際に求人を選ぶときの基準にはなりません。
住む場所、勤務地、年収、転勤、残業、休日などを、実際の転職条件まで落とし込んでおくと求人を比較しやすくなります。
少なくとも、次の項目は2人で確認しておくことをおすすめします。
- 結婚後はどこに住むのか
- どちらの勤務地を優先するのか
- 通勤時間はどこまで許容できるのか
- 世帯収入はいくら必要なのか
- 転職による一時的な年収ダウンをどこまで許容できるのか
- 転勤はどこまで許容できるのか
- 残業や休日出勤はどこまで許容できるのか
- 将来的に子どもを考える場合、どのような働き方をしたいのか
- 引っ越し・入籍・結婚式などと転職活動をどう組み合わせるのか
- 転職活動の進み具合をどの程度共有するのか
すべてを最初から完璧に決める必要はありません。
ただし、「年収は高い方がいい」「通勤は短い方がいい」といった曖昧な条件だけでは、求人を見るたびに迷ってしまいます。
例えば、
- 通勤時間は片道1時間以内
- 転勤は県内までなら許容する
- 土日のどちらかは休める仕事にする
- 残業は月○時間程度までなら許容する
- 年収が下がる場合は○万円までなら家計上問題ない
というように、できる範囲で具体的にしておくと判断しやすくなります。
年収だけでなく、2人の生活全体で考える
結婚を機に転職する場合、年収はもちろん重要です。
ただし、「男性だから年収を上げなければならない」と考える必要はないと思います。
共働きであれば、本人の年収だけではなく、パートナーの収入や勤務地も含めて世帯全体で考える必要があります。
例えば、年収が少し下がったとしても、
- 通勤時間が大幅に短くなる
- 転勤がなくなる
- 残業が減る
- 休日が増える
- パートナーが現在の仕事を続けられる
のであれば、2人の生活全体ではメリットが大きくなることもあります。
反対に、年収が上がっても長時間労働や遠距離通勤が増え、希望していた生活ができなくなる可能性もあります。
そのため、給与額だけを見て転職先を決めるのではなく、収入と生活時間の両方を比較することが大切です。
勤務地・転勤・通勤時間は結婚後の生活に直結する
結婚後の転職では、勤務地も重要な条件です。
特に共働きの場合、どちらか一方の勤務地だけを基準にすると、もう一方の通勤時間が長くなることがあります。
どこに住むのか、どちらの勤務地を優先するのか、どこまでの通勤時間なら続けられるのかを話し合っておきましょう。
転勤についても、全国転勤なのか、地域限定勤務を選べるのかなど、2人の生活にどの程度影響するのかを事前に確認しておくことが大切です。
残業・休日も求人票の条件として確認する
家庭と仕事の両立を考えると、残業時間や休日も重要です。
結婚後に家事を分担する場合は、転職後の勤務時間でも無理なく続けられるかを考えておきましょう。
例えば、現在は家事を分担できていても、転職後に残業が増えて帰宅時間が遅くなれば、どちらか一方の負担が大きくなる可能性があります。
私と妻も共働きだったときは、「お互いが得意なことを率先して家事をする」という形で家事を分担していました。
そのため、転職先を選ぶときは給与だけではなく、残業時間や休日、勤務時間も確認し、結婚後に考えている生活を無理なく続けられる働き方かを見ることが大切です。
転職の進み具合もパートナーと共有する
転職するかどうかを最終的に決めるのは自分自身ですが、結婚前後であれば、転職活動の進み具合をパートナーと共有しておくことも大切です。
例えば、
- どの地域の求人を探しているのか
- どの程度の年収を想定しているのか
- 面接がどこまで進んでいるのか
- 入社時期はいつ頃になりそうなのか
を共有しておけば、引っ越しや入籍などの予定も調整しやすくなります。
「妻の許可をもらう」という考え方ではなく、2人の生活条件をすり合わせながら転職を進めるという考え方がよいでしょう。
ここまで条件を整理できれば、次は「どの条件を優先し、どこまで妥協するのか」を決めていきます。
年収・勤務地・転勤・休日は何を優先する?
結婚後の生活条件を整理できたら、次は転職先に求める条件の優先順位を決めます。
すべての条件を満たす求人が見つかれば理想ですが、実際には、
- 「年収は高いけれど転勤がある」
- 「勤務地は希望通りだけど年収が少し下がる」
- 「残業は少ないけれど休日がパートナーと合わない」
というように、何かを優先すると別の条件で迷うこともあります。
そのため、絶対に譲れない条件と、ある程度なら許容できる条件を分けておくことが大切です。
例えば、
- 勤務地:現在住んでいる地域から通勤できる範囲は譲れない
- 転勤:県外転勤は避けたい
- 年収:多少下がってもよいが、生活に必要な最低ラインは下回らない
- 休日:パートナーと休みを合わせやすい会社を優先する
- 残業:多少は許容できるが、毎日帰宅が遅くなる働き方は避けたい
というように整理しておくと、求人を見たときに判断しやすくなります。
年収は「高いか」ではなく、生活に必要な金額を基準にする
結婚を機に転職する場合、年収は重要な判断材料です。
ただし、単純に「今より高ければよい」と考えるのではなく、2人の生活に必要な世帯収入がどの程度なのかを基準に考えます。
例えば、
- 住居費
- 食費や光熱費
- 車や通勤にかかる費用
- 引っ越しなど新生活にかかる費用
- 貯金に回したい金額
- 将来の生活に備えて残したい金額
などを確認したうえで、転職後に必要な年収を考えます。
年収が高くても長時間通勤や残業が大幅に増えるのであれば、2人の生活にとって本当に良い転職なのかは別の話です。
反対に、少し年収が下がっても、通勤時間が短くなり、休日や勤務時間が希望に近づくのであれば、生活全体ではメリットを感じる場合もあります。
具体的に年収が100万円近く下がる転職を検討している場合は、こちらの記事「転職で年収100万円下がるのは失敗?受け入れる前の判断基準」で判断基準を詳しくまとめています。
勤務地はパートナーの仕事も含めて考える
勤務地を決めるときは、自分の通勤だけではなく、パートナーの仕事も含めて考えましょう。
特に共働きの場合、「自分の会社に近い場所へ住めばいい」と決めてしまうと、パートナー側の通勤時間が大幅に増える可能性があります。
そのため、
- どこに住むのか
- どちらの勤務地を優先するのか
- 2人とも無理なく通勤できる範囲はどこか
を考えたうえで求人の勤務地を確認してください。
私自身も地方で転職活動を行いましたが、地域によって求人の数や職種には差があります。
希望する勤務地を狭くしすぎると求人が少なくなることもあるため、勤務地は「絶対に譲れない範囲」と「条件によっては広げてもよい範囲」を分けて考えると探しやすくなります。
転勤は「ある・なし」だけで判断しない
転勤も結婚後の生活に影響しやすい条件です。
求人票に「転勤あり」と書いてあっても、
- 全国転勤なのか
- 同じ県内や近隣地域だけなのか
- 転勤の頻度はどの程度なのか
- 地域限定勤務を選べるのか
によって負担は大きく変わります。
パートナーが現在の仕事を続けたい場合、全国転勤の可能性が高い会社では、将来的にどちらかが仕事を変える必要が出てくることもあります。
転勤した場合に2人の生活がどう変わるのかまで想像して、許容できる範囲を決めておくことが大切です。
休日や残業は「2人の時間」に影響する
休日や残業についても、求人を選ぶときに確認しておきたいポイントです。
例えば、現在は土日休みでも、転職後にシフト勤務になれば、パートナーと休日が合わなくなる可能性があります。
また、年収が上がったとしても残業時間が大幅に増えれば、結婚後に一緒に過ごせる時間が減ってしまうこともあります。
私は転職後、研修期間中に工場勤務を経験しました。
勤務形態が変わる可能性については面接でも確認されており、結婚後の生活と仕事の両立を考えるうえで、勤務時間や働き方を事前に確認しておくことは大切だと感じました。
給与や仕事内容だけではなく、
- 年間休日
- 休日の曜日
- 残業時間
- シフト勤務の有無
- 夜勤や交代勤務の有無
なども確認しておきましょう。
希望条件は「必須」「できれば」「妥協できる」に分ける
条件を整理するときは、すべてを同じ重要度にしない方が求人を選びやすくなります。
私は次のように3段階で分ける方法が分かりやすいと思います。
- 必須:これを満たさない求人は応募しない
- できれば:満たしていれば優先したい
- 妥協できる:他の条件が良ければ受け入れられる
例えば、
- 「県外転勤なし」は必須
- 「現在より年収アップ」はできれば
- 「通勤時間は今より10分程度長くても妥協できる」
というように分けます。
この優先順位をパートナーと共有しておけば、求人を見たときにも「この会社は条件に合っているのか」を判断しやすくなります。
転職する方向に気持ちが固まってきても、「今の会社を辞めて本当に大丈夫かな」と不安が残る場合は、こちらの記事「転職のリスクとは?転職する・しない場合の注意点と減らす方法」で、転職そのものの注意点を確認できます。
結婚を理由に転職する場合、面接ではどう伝える?
結婚を機に転職活動をする場合、
「結婚が転職理由だと面接で不利になるのでは?」
と不安に感じる人もいると思います。
結婚によって生活拠点や働き方を見直すこと自体は、転職を考えるきっかけの一つです。
ただし、面接で、
「結婚するから転職します」
だけで終わってしまうと、応募先を選んだ理由が伝わりません。
結婚によって生活の何が変わり、それによって現在の仕事でどのような問題が生じるのかまで整理して説明すると伝わりやすくなります。
例えば、
「結婚するため転職したい」
ではなく、
「結婚に伴って生活拠点を移す予定があり、現在の勤務地では通勤を続けることが難しくなります。そのため、これまでの機械設計の経験を活かしながら、新しい生活拠点から通勤できる企業への転職を考えています」
というように、
結婚による生活の変化
↓
現在の仕事を続けるうえでの問題
↓
転職によって解決したいこと
の順番で整理すると、転職理由として説明しやすくなります。
転職理由と「その会社へ応募した理由」は分けて考える
もう一つ重要なのは、転職理由と志望動機を同じものにしないことです。
結婚による生活環境の変化は、「なぜ今の会社から転職したいのか」を説明する理由にはなります。
しかし、それだけでは、「なぜその会社へ応募したのか」までは説明できません。
例えば、
- これまでの経験を活かせる仕事内容だった
- 希望する地域で長く働けると考えた
- これまで身につけたスキルをさらに伸ばせる仕事だった
- 企業の事業内容や仕事の進め方に魅力を感じた
など、応募先を選んだ理由は別に整理しておきましょう。
「結婚するのでこの地域で働きたいです」
だけではなく、
「この地域で働きたい。その中でも、自分の経験を活かせる御社を志望した」
という形にすると、転職理由と志望動機を分けて説明できます。
結婚や家族について必要以上に自分から説明する必要はない
私自身は、転職時の面接で結婚や働き方について実際に質問された経験があります。
ただし、私が質問されたからといって、結婚予定や家族について積極的に詳しく説明する必要があるという意味ではありません。
厚生労働省の公正な採用選考の考え方では、採用選考は応募者本人の適性や能力を基準に行うことが基本とされており、家族や家庭環境など本人の適性・能力と関係のない事項を把握しないことが求められています。
そのため、面接では結婚や家族について必要以上に情報を広げるのではなく、仕事内容や勤務条件に関係する範囲で回答することを意識した方がよいでしょう。
例えば、交代勤務がある仕事で、
「この勤務形態で働けますか?」
と確認された場合は、自分自身がその勤務条件に対応できるかを中心に答えればよいと考えます。
「妻が許可しています」
「家族も理解しています」
といった家族側の事情を、自分から積極的に説明する必要はありません。
結婚を理由にした転職だからといって、ネガティブに説明しなくてよい
結婚によって住む場所や働き方が変わるのであれば、それは転職を考える合理的なきっかけになることがあります。
無理に、
「今の会社が嫌だから」
「家庭の事情で仕方なく転職する」
というネガティブな説明にする必要はありません。
一方で、
「結婚するため仕方なく御社へ応募しました」
という印象にならないように注意してください。
結婚をきっかけに生活条件を見直したことと、その中で応募先を選んだ理由を分けて説明できれば、転職理由も整理しやすくなります。
私が実際の面接で聞かれた結婚・働き方の質問
私が受けた面接では、実際に結婚や働き方に関する質問を受けました。
印象に残っているのは、次の2つです。
質問:うめきちさんは新婚だとお聞きしました。弊社に入社後は半年から1年間工場勤務研修があるため、3交代勤務のタイミングがあります。奥さんは3交代勤務についてご理解ありますか?
当時の私は、次のように回答しました。
「私自身3交代勤務、工場勤務が初めてなので想像ができません。御社を受ける前に調べさせてもらったときに隣接した工場もあるので、研修で工場勤務がある可能性があると事前に伝えております。妻も『研修がんばって』と応援してくれています。環境に慣れない間は、家庭と仕事のバランスを見つけることで対応できると考えています。」
もう一つは、育児休業についての質問です。
質問:共働きとお聞きしましたが、将来的にお子様が生まれてからは育児休暇を取得する予定はありますか?
当時の私は、次のように回答しました。
「育児休暇は取得させていただきます。その際は事前に準備や調整を行い、職場に負担をかけないよう努めます。」
私が結婚関連の質問で特に印象に残っているのは、この2つでした。
ただし、これは「結婚している男性なら面接でこのような質問をされる」という一般論ではなく、私自身が実際に受けた面接での体験です。
現在の厚生労働省の公正な採用選考の考え方では、採用選考は応募者本人の適性・能力を基準に行うことが基本とされており、家族や家庭環境など、本人の適性・能力と関係のない事項を把握しないことが求められています。
そのため、私が当時「妻も応援してくれています」と答えた内容についても、これをそのまま回答例としておすすめするものではありません。
例えば、交代勤務について確認されたのであれば、「自分自身がその勤務条件に対応できるか」を中心に回答する考え方で十分です。
家族の考えや家庭事情について必要以上に詳しく説明する必要はありません。
また、育児休業についても、私が実際に質問された事実はありますが、結婚していることや将来子どもを持つ予定などを前提に採用判断されるべきものではありません。
面接では、「結婚しているからこう答えなければならない」と考えるのではなく、応募する仕事の勤務条件に自分自身が対応できるのか、これまでの経験をどう活かせるのかを中心に準備しておくことが大切です。
私の場合は、転職活動中に転職エージェントを利用し、職務経歴書の添削や面接日程の調整などのサポートも受けました。
ただし、結婚を機に転職する男性全員に転職エージェントが必須というわけではありません。
まずは結婚後の生活と転職条件を整理し、自分だけでは求人を探しにくい、条件について相談しながら進めたいと感じた場合に利用を検討すればよいと思います。
条件が決まったら、在職中に求人を確認する
ここまでで、結婚後にどのような生活をしたいのか、そのために転職で何を変えたいのかが整理できたら、実際の求人を確認してみましょう。
この段階で大切なのは、今の会社を辞める前に、希望する条件を満たす求人が本当にあるのか確認することです。
結婚前後は、引っ越しや新生活などで出費が増える可能性があります。
特別な事情がないのであれば、「結婚するから今の会社を辞めて、それからゆっくり転職先を探そう」と安易に考えるのではなく、現在の仕事を続けながら求人を確認する方が安心です。
私自身も、働きながら転職活動を行いました。
求人を見るときは、夫婦で決めた条件と照らし合わせる
求人を探し始めると、
「この会社は年収が高い」
「有名企業だから良さそう」
といった部分に目が向きやすくなります。
しかし、今回の転職の目的は、単純に条件の良い会社へ移ることではありません。
結婚後に2人が希望する生活を実現できる会社を探すことです。
そのため、求人を見るときは、
- 勤務地は希望する範囲か
- 転勤の範囲は許容できるか
- 必要な年収を満たしているか
- 残業時間は希望する範囲か
- 休日や勤務形態は2人の生活に合うか
を、これまでに決めた優先順位と照らし合わせてください。
求人票だけでは分からない部分については、面接や選考の中で確認していきましょう。
条件に合う求人がなければ、すぐに転職しない判断もできる
求人を確認した結果、
「今の会社より条件が悪い」
「希望勤務地では求人がほとんどない」
「年収が想定以上に下がってしまう」
ということもあります。
その場合は、無理に転職する必要はありません。
求人を確認することと、実際に転職することは別です。
条件に合う求人がなければ、現在の仕事を続けながら、
- 希望条件をもう一度見直す
- 転職する時期をずらす
- 求人が出るまで待つ
という判断もできます。
自分に合った方法で求人を探す
求人を探す方法は、転職エージェントだけではありません。
求人サイトで自分で探す方法や、スカウト型の転職サービス、企業へ直接応募する方法もあります。
一方で、
「勤務地や転勤、年収など細かい条件を相談しながら探したい」
「仕事を続けながら一人で求人を比較するのが大変」
という場合は、転職エージェントを利用する方法もあります。
私自身も転職活動ではdodaを利用し、求人紹介や面接日程の調整、職務経歴書の添削などのサポートを受けました。
まずは、自分たちで決めた条件に合う求人がどの程度あるのか確認することから始めればよいと思います。
30代で転職を考えていて、「どの転職サービスで求人を確認すればいいか分からない」という場合は、こちらの記事「【2026年版】30代におすすめの転職エージェント・転職サイト|目的別に選び方を比較」で、私が利用したサービスも含めてまとめています。
夫婦で転職条件を決めた後であれば、
「この求人は自分たちが決めた条件を満たしているか?」
という基準で比較できます。
それでも「転職したいけれど、妻や子どもがいる状態で動くのが不安」という場合は、今回の記事とは少し状況が変わります。
すでに妻と子どもがいて、家計や育児も含めて転職を判断する場合は、こちらの記事「30代妻子持ちの転職は大丈夫?家族がいる人の判断基準と確認ポイント」で詳しく解説しています。
結婚と転職についてよくある質問
ここでは、結婚を機に転職を考えている男性が疑問に感じやすい点をまとめます。
Q. 男性が結婚を機に転職するのはありですか?
A. 結婚を機に転職すること自体は問題ありません。
結婚後の生活を考えたときに、勤務地、転勤、残業、休日、収入など、今の仕事で具体的に変えたいことがあるかを整理して判断してください。
Q. 転職するなら結婚前と結婚後のどちらがよいですか?
A. 一律に結婚前・結婚後のどちらがよいとは言えません。
住む場所や変えたい条件がすでに決まっているなら結婚前から動く方法があります。反対に、住む場所や家計、働き方を2人で決めてから求人を選びたい場合は、結婚後でもよいでしょう。
私自身は、妻との婚約後に転職活動を始め、結婚後に転職しました。
Q. 転職してすぐ結婚しても問題ありませんか?
A. 転職と結婚の時期に絶対的な決まりはありません。
ただし、新しい職場への適応、引っ越し、入籍、結婚式の準備などが同時に重なると負担が大きくなる可能性があります。
結婚前・後だけでなく、転職活動や入社時期と何が重なるのかを確認しておきましょう。
Q. 結婚を理由に転職すると面接で不利になりますか?
A. 結婚したことだけではなく、結婚によって生活の何が変わり、転職で何を解決したいのかを説明できるようにしておくことが大切です。
そのうえで、これまでの経験を活かせるなど、応募先を選んだ理由は別に説明しましょう。
また、採用選考は応募者本人の適性・能力を基準に行うことが基本です。結婚予定や家族の考えなど、仕事に直接関係しない情報まで自分から詳しく説明する必要はありません。
Q. 婚約者や妻には、転職についていつ相談すればよいですか?
A. 転職先を決めてから伝えるのではなく、転職を具体的に考え始めた段階で生活条件を共有しておくことをおすすめします。
勤務地、転勤、年収、通勤時間、残業、休日、入社時期など、2人の生活に影響する条件をすり合わせておきましょう。
「転職してもいい?」
と許可を求めるのではなく、結婚後にどのような生活をしたいのか、そのためにどの条件を優先するのかを2人ですり合わせるという考え方がよいでしょう。
Q. 結婚後に年収が下がる転職は避けるべきですか?
A. 年収が下がるという理由だけで、必ず避けるべきとは言えません。
通勤時間、転勤、残業、休日、パートナーの仕事なども含め、2人の生活全体で得られるメリットと家計への影響を比較して判断します。
大きな年収ダウンが具体的に問題になっている場合は、こちらの記事「転職で年収100万円下がるのは失敗?受け入れる前の判断基準」も参考にしてください。
Q. 結婚後に30代で転職するのは遅いですか?
A. 結婚したことと、30代という年齢の問題は分けて考えた方がよいです。
「結婚後に30代になってしまったから、もう転職するのは遅いのでは?」という年齢そのものへの不安がある場合は、こちらの記事「30代転職は手遅れ?年齢だけで諦める必要がない理由と判断ポイント」で詳しく解説しています。
まとめ:結婚を機に転職するなら「何を変えたいか」を2人で決める
結婚を機に転職を考える場合、「結婚前に転職した方がいい」「結婚した男性なら年収を上げるべき」と一律に考える必要はありません。
まず考えたいのは、結婚後の生活を考えたときに、今の仕事の何を変えたいのかです。
例えば、
- 勤務地を変えたい
- 転勤を減らしたい
- 通勤時間を短くしたい
- 年収や今後の昇給を見直したい
- 残業を減らしたい
- パートナーと休日を合わせたい
など、結婚によって具体的な問題が見えているのであれば、転職を検討する理由になります。
一方で、現在の仕事が結婚後の生活にも合っているのであれば、無理に転職する必要はありません。
私は妻との婚約後に転職活動を始め、結婚後に実際に転職しました。
その経験からも、「結婚前か後か」だけで決めるのではなく、住む場所や年収、勤務地、転勤、残業、休日など、2人の生活条件がどこまで決まっているかで判断することが大切だと感じています。
転職を考える場合は、
結婚によって何が変わるのか
↓
今の仕事の何が合わなくなるのか
↓
転職で何を変えたいのか
↓
2人で優先する条件を決める
↓
条件に合う求人が実際にあるか確認する
という順番で考えてみてください。
求人を確認した結果、今の会社の方が条件に合っているのであれば、転職しないという判断もできます。
反対に、「勤務地や働き方を変えれば、結婚後の生活がより現実的になる」と分かったのであれば、その段階で転職活動を進めればよいと思います。
30代で転職を考えていて、夫婦で決めた条件に合う求人があるか確認したい場合は、こちらの記事「【2026年版】30代におすすめの転職エージェント・転職サイト|目的別に選び方を比較」で、私が実際に利用したサービスも含めてまとめています。
結婚をきっかけに焦って転職先を決めるのではなく、まずは2人でこれからの生活を整理し、自分たちに合った働き方を考えてみてください。
※本記事の執筆には生成AIツールを一部活用しています。一次情報は筆者自身によるもので、掲載内容はファクトチェックを行ったうえで公開しています。

